東京メトロ大江戸線「赤羽橋駅」

デザインの統一テーマはガラス。数種類の色鮮やかなガラスモザイクタイルで壁面を仕上げた。素材が細やかな半面、階段手摺には直線の力強いデザインを取り入れるなど、駅全体の造形にはダイナミックさを追求した。

最大の特長は、プラットホームを包む、全面歪曲したガラスブロックの対向壁。数種類のガラスブロックでグラデーションを構成し、地下に埋め込まれたガラスのトンネルをイメージとした。階層ごとに異なる色使いやデザインは、利用者の移動を自然に誘導するサイン効果もある。様々な色や素材を用いてはいるが、ディテールを洗練させた力強い表現とすることで、嫌味のない落ち着いた雰囲気となった。

平成１３年度グッドデザイン賞　金賞（2001）