2017
Community/Cultural
南会津町庁舎は、町民と行政の「協働のまちづくりの実践の場」となることを目指し、町民はもとより町内の施工業者、職人、大工等、地域の力を結集し、皆で作り上げた地産地消の庁舎です。行政の場と町民の活動拠点との間に協働の場を組込むことで、町民と行政のコミュニケーションを喚起する空間構成としました。
中央の吹抜は、この地域に根付く文化である田島祇園祭の山車、農村歌舞伎小屋の軸組のイメージを取り入れており、地元の職人の熟練した技術が存分に活かされたダイナミックな空間です。広葉樹を含めた11樹種の南会津町産木材を内装および家具にふんだんに使用し、木の温もりに包まれた空間となっています。庁舎そのものが町の産業を魅せる拠点、「ショールーム」として機能しています。
外壁は金属サンドイッチパネルによる外断熱とし、さらに十分な厚みの断熱層を内側に設け、アルミ複合木製断熱サッシとLowーEトリプルガラスの採用により最高水準の断熱性能の確保・熱橋の防止、地中熱を用いた床吹出式の居住域空調等、徹底的なエネルギーロスへの配慮と自然エネルギーの活用により、ランニングコストは最小限に抑えられています。
所在地: |
福島県南会津郡南会津町 |
---|---|
設計期間: |
2014.4~2015.03 |
施工期間: |
~2017.06 |
用途: |
役場庁舎 |
構造: |
鉄骨造 |
規模: |
延床面積 4,763.92㎡ |