2004
Community/Cultural, Education
県立静岡高校の創立125年を記念した建物で、敷地は既存の同窓会館に隣接した狭隘なスペースが与えられた。学校空間に開かれた場とするために、透明な建物とし、内外の一体感と空間の広がりを大切にした。内部は多目的に自由に使えるギャラリー的な場としている。建物は「コ」の字が宙に浮いた単純な断面だが、それだけで建物内外に多様な空間を生み出している。透明感を出すため、構造的には110φの無垢の丸鋼を一本足にしたヤジロベエ状のフレームを用い、垂直加重はこの一列の列柱で受け、両側面のサッシを兼ねた50角のフラットバーで引っ張ってバランスを保っている。中央の吹抜には、歴史を綴る125枚の写真と歴史年表で構成した展示家具を掲げた。これは5×5×5のモジュールで作られ、四半世紀(25年)が5回で125年ということを象徴している。これにより多くの卒業生の存在や活動の歴史を、視覚的に実感できるようになった。
所在地: |
静岡県静岡市 |
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設計期間: |
2002.10~2003.10 |
施工期間: |
2003.12~2004.07 |
用途: |
同窓会記念館・生徒ホール |
構造: |
鉄骨造、地上2階 |
規模: |
延床面積 347.88㎡ |