2002
Welfare
自立して生活できる高齢者の居住施設だが、民間のシルバーマンションとは異なり、社会福祉整備の補助金制度を利用して建てられた。敷地が病院の大駐車場に面しているため、建物の真ん中に中庭を設け、視線が自然と内側に向くようにした。中庭を巡る回廊にはガラスを多用し、所々に性格の異なるデイルームを設け、いつもどこかに人のアクティビティを感じ、リゾート地特有の心地よい太陽光線が差し込む、リビングとしての役割も持たせた。1階は、食堂・集会所・浴室・厨房・事務室等の管理共有スペースで、2・3階が50 人の居住スペースとなっている。各住戸とも補助金の基準面積を少し上まわる22㎡程度のワンルームなので、手洗いとトイレを半透明ガラスで囲い、なるべく開放的な印象とした。また廊下と住戸はガラスブロックで仕切り、廊下越しに中庭からの光も取り込むようにした。夕方、廊下から住戸を眺めるとこのガラスブロックが行灯の光のように見え温もりを感じさせる。
所在地: |
千葉県鴨川市 |
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設計期間: |
2000.03~2002.03 |
施工期間: |
2002.04~2003.01 |
用途: |
ケアハウス |
構造: |
RC造、地上3階 |
規模: |
延床面積 2,811㎡ |