2000

都営地下鉄大江戸線「麻布十番駅」

Transportation

創業100年以上の老舗も、庶民的な個人店も、共に魅力の麻布十番商店街。近隣には多くの大使館も点在し、六本木界隈も目と鼻の先。ここは国際色豊かな、レトロモダンな地域。そんな土地柄にふさわしい佇まいの駅をめざした。

シンプルな空間構成の中に、素材同士のコンポジションによって、レトロ・ハイセンス・モダンな雰囲気を醸し出した。日本では古くから建築資材として使われているタイルを多用し、アルミパネルの壁面、面と面の交差する角にはステンレスを組み合わせた。色彩的には深みのある赤でアジアンテイストを、駅カラ―である黄色に白と黒を組み合わせることで、異国情緒を感じさせる雰囲気を表現すると共に、暖かみのある空間イメージとした。

利用者には素材そのものの美しさ、質感を感じてもらえるよう配慮した。駅は半永久的に不特定多数の人々が使う。経年変化に耐えうる、飾りすぎない空間、流行に左右されることのない、時代性を超越したデザインこそ、歴史・文化・国際性豊かな麻布という街にふさわしいと考えた。